長さだしがうまくできない!
そんな時はスカルプチュアジェルを使ってみてはいかがでしょう?
スカルプチュアジェルとは、長さだしで使われるアクリルスカルプチュアと通常のジェルのいとこどりをしたジェルです。
ハードジェルよりもはるかに強度が高く、流れにくいので通常のジェルよりも簡単に補強や長さ出しができます。
以下のような場合はとくにスカルプチュアジェルがあると便利です。
- 通常のジェルでは長さ出しが難しい
- 簡単に爪全体に厚さと長さをだしたい
- ジェルをしても爪が折れやすい
すぐに固まってしまうアクリルスカルプチュアと違い、スカルプチュアジェルはゆっくり時間をかけて爪を作ることができるので初心者さんにも扱いやすくなっています。
またチップを使えばさらに簡単に長さ出しができるため、誰でもきれいな爪が作れちゃうんです!
スカルプチュアジェルは1つ持っておくととっても便利。
この記事では、そんなスカルプチュアジェルの特徴や使い方について紹介します。

長さ出しはジェルでやると難しいですが、スカルプチュアジェルを使うと難易度が下がるのでぜひチャレンジしてみてくださいね
スカルプチュアジェルとは?強度と扱いやすさが特徴


スカルプチュアジェルとは、爪の長さ出しや補強がおこなえるジェルで以下の特徴があります。
- 粘度が低く流れにくい
- 強度が高い
- 長さ出しに時間がかかっても問題ない
長さ出しや補強は通常のハードジェルなどでもできますが、流れてしまうので難易度が高いです。
スカルプチュアジェルはジェルそのものが硬く流れることがありません。
またハードジェルよりも硬化後の強度が高いので、長さ出しや折れた爪の修正、折れやすい人の爪の補強に向いています。
硬化するまで何度でもやり直しができるため、じっくりと時間をかけて長さや形を整えることもできますし、硬化後に削って形を修正することもできるので使い勝手が良いです。



強度や長さを出したい人にぴったりな、とても使いやすいジェルになっています
スカルプチュアジェルでの長さ出しに必要なアイテム


スカルプチュアジェルでの長さ出しに使うアイテムです。
- スカルプチュアジェル(付属の専用チップ含む)
- ベースジェル
- オレンジウッドスティック(もしくは金属のスパチュラ)
- エタノール
- ダッペンデッシュ
- キッチンペーパー
- ファイル各種(100~180グリットとスポンジファイル)
- コットン
- 未硬化ジェル拭き取りクリーナー
ベースジェルの使い方
ベースジェルを塗布してからスカルプチュアジェルを塗布していきます。※メーカーによってはベースジェルを利用しない場合もあります
オレンジウッドスティックの使い方
スカルプチュアジェルはチューブに入っているものが多く、爪に乗せる前にオレンジウッドスティックなどにジェルをとります。
この時金属製のスパチュラを使っても構いませんが、プラスチック製は使わないでください。※化学変化を起こし、プラスチックが変色する場合があります。
ダッペンデッシュの使い方
エタノールを浸した筆でスカルプチュアジェルを形成していくため、エタノールを入れる容器としてダッペンデッシュを使います。
もし手元にないようならガラス製、もしくは陶器の容器を使ってください。
ファイルについて
スカルプチュアジェル硬化後、ファイルで削って形成するので必ずファイルと拭き取りクリーナーは用意してください。
ファイルは目の粗さが細かすぎると削れないので、180グリット以上は必須。
またスポンジファイルは爪の補強の際、爪全体を馴染ませるために必要です。
スカルプチュアジェルとチップを使った長さ出しのやり方
スカルプチュアジェルだけで行う長さ出し方法と、ネイルチップを使って爪の長さ出し方法を説明します。
チップを使った方法はかなりのロングネイルが可能で、チップの形に仕上がるので誰でもきれいなアーモンド形の爪を作ることができます。
チップを使わずにスカルプチュアジェルだけで長さだしする場合は2mm程度までが綺麗にできるので、長さを目安に使い分けてみてくださいね。
スカルプチュアジェルだけで長さ出しする方法
ベースジェルを塗布・硬化する
甘皮を押し上げ、カット、サンディングして余計なダストを払います。


さらにキューティクル周りを消毒し、ベースジェルを塗布、硬化してください。※ベースジェルはメーカーによって必要ない場合があります


小豆大ほどの大きさのスカルプチュアジェルをオレンジウッドスティックに取ります。


そのスカルプチュアジェルを爪に乗せます。


かなりの硬さのジェルなので、爪に乗せても落ちません。
ダッペンデッシュにエタノールを入れ筆先を浸し、キッチンペーパーで軽く余計な水分を吸い込ませます。
筆先には軽くエタノールがしみ込む程度で構いません。


筆の腹でスカルプチュアジェルを軽く叩くように押し広げます。
この時、筆は引っ張らずに軽く押すようにジェルを広げてください。


エタノールが蒸発して筆が渇くとジェルが筆に付着しやすいので、適度にエタノールを筆先に浸しながらジェルを広げましょう。


キューティクルぎりぎりまでジェルを広げる必要はありません。
ただし、密着をよくするためにも爪の3分の2程度はスカルプチュアジェルを広げてください。
ジェルを爪の先まで長さが出るように広げます。
もしスカルプチュアジェルの量が足りないようなら、たしても構いませんよ。


爪先はあまりジェルを押しすぎると裏側にはみ出てしまいます。
爪の裏側も形を整えながら長さ出しをしましょう。


横にはみ出していないかどうかもよく確認してください。
もしはみ出ていたら筆先ではみ出たジェルを整えてください。


好みの長さになったら硬化します。


硬化したら、未硬化ジェルを拭き取ります。


ファイルで長さ、形を整えます。


さらに爪の表面も必ず削って凹凸をなくしてください。
でこぼこしたままだと、この後のデザインが作りにくかったり、仕上がりが悪くなったりします。


指で爪表面を触って凹凸なくなったら、ダストを払い消毒します。


ジェルのみの長さ出しの完成です。


もし削って整えてみて長さが足りない、厚さが足りないようなら再度スカルプチュアジェルをのせて硬化しても構いません。
この先はカラージェルを塗布したり、ラメをのせたり、通常のジェルのやり方でお好きなデザインを楽しんでくださいね!
チップを使った長さ出しの方法
まず甘皮を押し上げカット、軽くサンディングしてダストを払い、エタノールで消毒して爪を清潔な状態にしてください。


チップを使った長さ出し方法は、爪の大きさに合わせたチップ選びから始まります。
チップは爪の横幅に合わせて選びます。


以下の写真のように爪よりも大きすぎるチップはいけません。


逆に小さすぎてもNG。


以下のように爪の横幅にピッタリなチップを選んでください。


このとき、キューティクル周りのカーブは合っていなくても構いません。
また、どうしても横幅の合うチップがない場合は、大きめのチップを選んでチップのサイドを削ってジャストサイスにしてください。
まずはべースジェルを塗布、硬化します。※スカルプチュアジェルのメーカーによってはベースジェルなしの場合もあります。


次にスカルプチュアジェルをオレンジウッドスティックに、小豆大よりも少し大きめの量をとります。


そのままスティックからチップの内側にジェルをのせます。


次にダッペンデッシュにエタノールを入れ、ジェル筆をエタノールに浸します。


滴らない程度にエタノールをキッチンペーパーで拭き取ります。


チップの内側にオンしたスカルプチュアジェルを、筆の腹で軽く押すようにチップに伸ばしていきます。


この時筆の先端部分を使うと、ジェルが筆先に付着してきれいにジェルが広がりません。
からなず筆の腹で、好みの長さになるまでチップに広げてください。


ジェルを押し広げるうちにエタノールが乾いてくると筆にジェルがくっつきやすくなります。
ジェルがくっついてきたら筆をエタノールに浸し、余分な水分をペーパーで除去し繰り返しジェルを広げてください。
チップの端部分は薄めに、中央部分を厚めにするときれいな形に仕上がりやすくなりますよ。
またジェルが少ないようなら足しながら行いましょう。
チップ全体にジェルを広げるとこのようになります。


チップを爪に密着させます。
根元から少し離してチップをのせるのがコツです。
根元に近すぎると、甘皮にジェルが付着して浮きやすくなってしまいます。


この時チップの内側に空気が入らないように気を付けてください。
爪に軽くのせる感覚でチップを爪に装着します。


爪にギュッと押し付けると端からジェルがはみ出すので押し付けないでくださいね。


キューティクル周りのジェルをなじませます。
さらに横に少しはみ出たジェルもなじませましょう。


またチップの裏側が爪に密着しているかどうかも確認して下さい。
このときジェルが爪の裏側についていたら筆で除去しましょう。


爪の裏やサイド、キューティクル周りのジェルがはみ出ていないか確認したら、そのまま硬化してください。
硬化したら、チップを両サイドから軽く押します。


するとチップが外れます。


この時、きれいにチップが外れないようなら硬化が足りません。
もっと光を当ててください。
チップを外したら長さとキューティクル周り、さらにサイドのはみ出たジェルなどを削って整えます。


爪の表面はチップに密着していたのでつるんとしています。
ですが、あとに続くカラージェルなどの密着をよくするためにも全体的にサンディングして傷をつけましょう。


ここまでがチップを使った長さ出しの方法です。
ダストをよくはらってからお好みのネイルをしてくださいね。
アクリススカルプチュアとジェルスカルプチュアの違い


スカルプとも言われるアクリルスカルプチュアは、ジェルが流行するまでのネイルエクステンションや補強の主流方法でした。
モノマーという液体とパウダーを混ぜたミクスチャーと呼ばれるもので、爪を形成していきます。
ミクスチャーはものの1分程度で自然に固まってしまうため、スピーディな施術が絶対で、セルフでは難しいものでした。
また強度がかなり高くロングネイルも可能ですが、爪へのダメージが非常に大きかったのです。
このアクリルスカルプチュアのデメリットをなくしてジェルのメリットを取り入れたものがジェルスカルプなんですね。
アクリルスカルプチュアのメリットデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
強度が強い | セルフでは難しい 爪へのダメージが大きい |
ジェルスカルプチュアのメリットデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
扱いが簡単 爪への負担が少ない | 強度が弱い |
強度の面では若干劣るものの、やわらかく爪への負担も少ないのでセルフネイラーさんでも使いやすいです。
スカルプチュアジェルで簡単に長さと強度をプラス


スカルプチュアジェルは、アクリルスカルプチュアとジェルのメリットだけ生かしたジェルです。
- 強度が高い
- 扱いやすい
- 形成が簡単
- 爪への負担も少ない
爪への負担も少なく、ジェルそものが硬く流れにくいので爪の形を作りやすくなっています。
一層残しはもちろん、アセトンオフできるメーカーも多く通常のジェルのお直しができるので扱いも簡単。
スカルプチュアのようにすぐに固まらず光を当てないと硬化しないため、自分のタイミングで形成できます。
それでいでハードジェルよりも強度が高いため、長さ出しや補強にはピッタリのジェルなんです。
手持ちのジェルと組み合わせて使えるから揃えるアイテムもありません。
爪が折れた、ヒビが入った、たまにはロングネイルを楽しみたい、そんなときのためにスカルプチュアジェルを持っておくと便利ですよ。
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