フットのジェルはハンドのジェルよりもトラブルが起こりやすく、小まめな爪のチェックやお手入れが必要です。
手よりも足の爪の方が負担がかかるので、確実にメンテナンスが必須になります。
フットのジェルは放っておくと、爪が折れる、割れるなどトラブルだらけになってしまいます。
フットのジェルのオフ方法と、フットだからこそ気を付ける点をチェックしてみましょう。
手の指と違って人目にあまりつかないと思われがちな足の指ですが、たとえサンダルシーズンでなくとも、お座敷のお店や温泉などに行った時に意外と見られていますよ。
もくじ
手の指の足の爪の違い
人目につきにくい、手ほど目立たない、爪があまり伸びない、そんな理由から手の爪よりも放っておかれがちなフットネイル。
1度ジェルをオンしてから、1ヶ月以上放置していませんか?
足は体重の1.2倍もの重さがかかっており、さらに走ると3倍の負荷がかかると言われています。
その重さを靴が支えており、その靴に常に圧迫されているのが足の爪です。
つまりフットネイルは、ハンドネイルよりも確実に負担がかかっており、トラブルが起きやすい部位でもあるのです。
さらに手ほど頻繁に見ていないからこそ、トラブルが起きても気づかずにそのままになりがち、ジェルを取ったらあちこち折れていて、もうジェルがオンできない状態になっていた、なんてことも多いのです。
フットのジェルネイルは「ハンドのジェルネイルよりもトラブルが起きやすい」「こまめに爪の状態を意識的に確認しなければならない」ということを忘れないでください。
フットジェルネイルに多いトラブル
よくありがちなフットジェルネイルのトラブルを確認しておきましょう。
4週間以上たつとほぼ浮いている
ハンドのジェルネイルの適切なメンテナンス期間は、4週間と言われています。
フットジェルも4週間でのネイルチェンジやオフが理想です。
しかしまたジェルが持っているから、まだあまり爪が伸びていないから、という理由で6週間~8週間ほどほったらかしという方も多いでしょう。
しかし見た目にわからないだけで、5週間も経つとジェルはほぼ浮いています。
また元々の爪の長さが長い方は、4週間でも浮いていると思っていいでしょう。
足の爪は靴を履くことによって先端部分が圧迫されます。
爪が伸びてくることで先端部分の圧迫がより強くなり、ジェルの根元部分や先端が浮いてきてしまうのです。
ジェルの浮きは以下のトラブルの原因です。
- グリーンネイルのカビ
- 雑菌が繁殖
- 臭い
さらにジェルが浮くと、三層になった爪の上層部分がジェルと共に剥がれ、爪は確実に薄くなります。
次回のジェルネイルの密着が悪くなる原因にもなりますよ。
折れている・2枚爪
爪が割れていても、足の場合はあまり気づきません。
特に親指以外の4本の指は、大きさも小さく、折れていても引っかかりがなく、違和感を感じにくいのです。
親指以外の爪はもともと下を向いて生えていることが多く、靴の圧迫によってさらに上から下方向に向かって力が加わり、ジェルが浮くと同時にジェルの中で爪が折れている、2枚爪になっているというケースがよくみられます。
爪が割れたり2枚爪になると、爪を削らざるを得なくなり、薄く短くなってしまいます。薄い爪はジェルの持ちが悪く、剥がれやすく、剥がれるとまた爪が薄くなる、という悪循環に陥ってしまいます。
血豆
素足で過ごすことが多い夏のシーズンなど、足の指はテーブルや椅子の脚にぶつけがちですよね。
足の爪をぶつけると爪の中で内出血が起きて、血豆ができてしまいます。
しかしジェルをしているとで血豆に気づかず、気づいた時には血豆によって爪が膨らんでボコボコになってしまった、なんてことになりかねません。
また血豆は爪とネイルベッドと言われる皮膚組織の間に血がたまっている状態です。
爪が伸びてきて、固まった血液がボロボロとゴミのように出てくると、爪と皮膚の間に空間ができてしまい、雑菌が入りやすい状態になってしまいます。
さらにネイルベッドで固定されていないため、爪が根元から折れやすい状態にもなります。
血豆ができたらほっとかずに皮膚科で血液を抜いてもらわなければいけません。
たとえジェルをしていても、ちょっと色がおかしい、爪が痛いと思ったら、すぐにジェルをオフして爪の状態を確認する必要があるのです。
フットジェルネイルのオフのやり方
基本的にはフットのジェルも、ハンドのジェルもオフの方法は同じです。
ジェルのオフ方法を確認してみましょう
フットジェルのオフに必要なアイテム
- ファイル(100G、180G各1本づつ)
- スポンジファイル(220~280G程度)
- エメリーボード
- ネイルオイル
- アルミホイル
- コットン
- アセトン(ジェルリムーバー)
- ピンセット
- シャイナー
- キューティクルプッシャー(金属製のもの、なければオレンジウッドスティックで代用可)
- エタノール(消毒液)
ファイルとは爪を削るヤスリのことを言い、グリット(G)という単位で目の粗さが表されます。
数字が少ない方が目が粗く、数字が多くなれば目が細くなります。
またスポンジファイルとは、スポンジ状のヤスリのことで爪の表面を整えたり、形を整えたりする際に使います。
エメリーボードとは自爪専用のファイルのこと、シャイナーとは爪をピカピカに磨くヤスリのことを指します。
ピンセットはなくても構いませんが、ハンドにジェルがついている、ポリッシュを塗っている方は、必ず使ってください。
ジェルリムーバーを使う際、手の爪に付着するとハンドのジェルやポリッシュにツヤがなくなったり、剥げてしまいます。
コットンは使いやすいように爪の大きさに合わせて、カットしておくと良いでしょう。
またアルミホイルも足の指に巻きつけるため、適切なサイズにカットしておいてください。
フットジェルのオフの手順
100グリットのファイルで爪の表面を削ります。
爪の表面を削るとツヤがなくなります。
これはジェルを溶かす溶液である、アセトンをジェルに染み込みやすくするための作業です。
このアセトンは指や爪の油分を奪い取り乾燥の原因となってしまうため、出来る限り使用時間は短くしてください。
そのためにはできることなら、ジェルのカラー部分やラメ部分は削り取るといいでしょう。
爪まで削ってしまいそうで怖いならば、180グリットで優しく削ってください。
それでも不安なようなら無理する必要はありません 。
表面を傷つけるだけでOKです。
10本、すべて行います。
アセトンが少な過ぎるとジェルが溶けないため、コットンが軽くひたひたになる程度,
染み込ませてください。
アセトンが染み込んだコットンを、ジェルのった爪の上に置きます。
そのままアルミホイルで包みます。
アセトンは揮発してしまうため、アルミホイルを巻くことで揮発せずにジェルに浸透、効率よく溶かすためにアルミホイルを巻きます。
そのためアルミホイルはしっかりと巻いてください。
10本同じように行います。
アルミホイルとコットンを爪から外します
このように所々ジェルが溶けているので、キューティクルプッシャーやオレンジウッドスティックなどで、ふやけたジェルを軽く削ぎ落とします。
この時、無理な力で強引にジェルを剥がすことは絶対にやめてください。
爪にダメージが加わるため、溶けたジェルだけをそぎ取るようにしましょう。
ジェルがまだまだ溶けていないようなら、もう1度にコットンにアセトンを浸し、アルミホイルを巻き数分待ち、溶けた部分のジェルをオフしてください。
少し爪に残ったジェルがあるようなら、ファイルで削っても構いません。
10本、同じことを繰り返します。
必ず一方通行でエメリーボードをかけてください。
左右にエメリーボードを往復してはいけません。
往復してファイルをかけると、2枚爪の原因となってしまいます。
10本同じようにように行ってください。
ネイルオイルを爪周りや爪に塗ります。
爪表面をスポンジファイルで軽く滑らせるように磨きます。
スポンジファイルは往復しても構いませんが、あまり爪の表面をこすりすぎると削りすぎてしまうため、軽くにしてください。
また削りすぎ不安な方は一歩通行でファイルをかけてもいいでしょう。
10本、同じようにファイルをかけてください
シャイナーの目の粗いほうで爪表面を軽くこするように磨きます。
次に細い方で爪表面を磨きます。
10本同じように繰り返します。
すべて磨き終わったらネイルオイルを塗って保湿してください。
フットジェルをオフするときの注意点
フットのジェルをオフする際には、次のことに気をつけてください。
4週間以上放置しない
フットのジェルは必ず4週間でオフ、もしくはネイルチェンジをしてください。
長さだけを削るのもNGです。
削ったところで根元や先端が浮いていた場合、ジェルが剥がれる原因なり、ジェルが剥がれることで爪も一緒に剥がれてしまいます。
はじめから爪は短めにしておく
夏のサンダルシーズンはフットのネイルを伸ばしががちです。
確かに爪の長さが少々長い方が見た目には素敵ですが、サンダル以外の靴を履いた時に足の爪が長いと、確実に負担が増えます。
折れる、ジェルがはがれるなどの原因です。
さらに足の爪にあまり負担がかかると、爪根と呼ばれる爪の根っこの部分にも負荷がかかり、ボコボコの爪が生えてきます。
1度ボコボコの爪が生えてくるとほぼ治りません。
引っかかりや痛みを感じたらすぐにオフ
爪が引っかかるときに考えられるトラブル
- 爪が割れている
- 爪が折れている
- ジェルが浮いている
- ジェルが剥がれている
足の爪に引っかかり感じるようなら、ジェルが剥がれている、爪が欠けている可能性があります。
ジェルが剥がれると確実に爪の上層も一緒に剥がれしまい、 爪が薄くなっています。
これ以上ジェルを剥がさないためにも、早めのオフが必要です。
ジェルが剥がれると爪がどんどん少なり、結果的にジェルが持たなくなり、ジェルがつけられなくなります。
爪が痛い時に考えられるトラブル
- 打撲による血豆
- 爪根へのダメージ
足の指をぶつけるととても痛いですよね。
爪にそのような衝撃が加われば、内出血が起こり血豆ができてしまいます。
「見た目はなんともないけれど、なぜか爪が痛い」と思ったらジェルオフして爪の状態を確認してください。
もし血豆ができていたら、皮膚科に行って血液を抜いてもらいましょう。
また足の爪が長い、 きつい靴を履いてしまったなどの場合は、血豆が出来てなくても爪根部分に負担がかかっている場合があります。
爪根は爪を作っている部分で、ダメージが加わるとボコボコの爪が生えてきてしまいます。
また爪根部分のダメージは、数ヶ月経過後の爪を見てみないとわかりません。
そのため、足の爪は常に短くして、自分の足に適したサイズの靴を履いてください。
爪表面を削りすぎない
ジェルオフする際のアセトンは、爪に負担をかけます。
そのためアセトンの使用時間は最小限にとどめるべき。
しかし、アセトンの使用時間を短縮するためには、ジェルを出来る限り削らなければいけません。
ジェルを削るあまり爪の表面まで削ってしまうことが非常に多いので、削り過ぎには気を付けなければいけません。
どこがジェルで、どこか自爪なのか、境目がわからない方は、特に削りすぎてしまう傾向があります。
削りすぎが不安な場合は、ネイルオイルをたっぷり塗ってアセトンでジェルを溶かしてください。
オフした後も、小まめな保湿に気を付ければ爪へのダメージは最小限に抑えられるはずです。
フットジェルネイルのオフは必ず4週間でしよう
ただでさえ負担がかかりがちなフットのジェルネイル。
必ずオフは4週間以内に済ませましょう。
また少しでも爪の異常を感じたら、すぐにオフしてください。
爪の異常を見つけやすいように、クリアベースのデザインもおすすめです。
爪の健康あってこそのジェルネイルです。
こまめなメンテナンス、お手入れをして、綺麗なフットネイルを楽しんでくださいね。