アクリルネイルが主流だった時代に、一世を風靡した3Dアート。
現在、また注目され始めています。
最近ではエンボスとも言われており、エンボスとはそもそも「浮き彫りにされたデザイン」のことを指し、その立体感あるデザインを3Dアートともいいます。
3Dアートは、粉末状のアクリルパウダーとモノマーという液体を混ぜることで固形を作るため、どんな形でもできてしまうんです。
そのため、エレガントな花から、キャラクターを真似たりと、デザインは無限。
また同じ花でも、作る人が違うとニュアンスも変わってきます。
自分だけの3Dアートをぜひ作ってみてください!
もくじ
3Dアートデザインの特徴
3Dアートはアクリルパウダーとモノマーというアクリルリキッドを混ぜて形を作り、時間がたつと固形になるネイルアートです。
もともとはパウダーとリキッドを混ぜて形作るため、どんな形のアートでも作ることができます。
またカラーパウダーを使うので色とりどりで立体的でもあるため、華やかなアートと言えるでしょう。
ポイントに3Dアートをのせてシンプルネイルのアクセントとしても、さらに3Dアートで盛ってゴージャズネイルにすることもできますよ。
3Dアートデザインに必要な材料とアイテム
3Dアートを行うのに必要なアイテムをご紹介します。
つめ美
ダッペンデッシュとは、ガラス製の小さな容器のことを指します。
モノマーを入れるのために使いますが、ダッペンデッシュがない場合はガラス製の深めの小さな容器でも構いません。
しかし必ず陶器製、またはガラス製を使って下さい。
ほかの素材の場合モノマーと化学反応を起こし、容器が溶けたりモノマーに不具合が起きることがあります。
また白のアクリルパウダーを準備できれば、そのほかのカラーパウダーはなくても構いません。
今回はもっとも簡単な5枚花を作ります。
さらに3Dアートを行う際は、アクリル用のアート筆を使ってください。
水性絵の具用などのほかの筆は、筆がすぐに使えなくなってしまいます。
モノマーはかなりの刺激臭、さらに化学薬品として強い成分です。
なるべく溶けやすいものや、プラスチック製品などには付着させないようにして下さい。
空気の換気もお忘れなく!
3Dアートデザインのやり方

爪に施す場合は、サンディングをし、ダストを払ってから行います。

ベースジェル、カラージェル、トップジェル(クリアジェル)を塗布し硬化、そのあと未硬化ジェルを拭き取ります。

スポンジファイルでサンディングをします。
全体的に艶がなくなるまで行います。
この工程は省いても構いません。
しかしこの後に続く3Dアートを作るうえで、サンディングしたほうが滑りにくく、3Dアートが作りやすくなります。
プロネイリストもほとんどの人がサンディングを行ってから3Dアートを作っています。
なるべくなら省かないでくださいね。
モノマーは揮発性のため、時間がたつと蒸発してしまいます。
そのため、3Dアートを作る直前にダッペンデッシュに入れるようにしてください。
さらに揮発するため、あまりたくさん入れる必要はありません。
まず初めに、アクリルアート筆をダッペンデッシュにつけ、モノマーを筆に吸い込ませ、軽くダッペンデッシュの口でしごきます。
あまりモノマーを筆に吸収させすぎると、上手にミクスチャーができません。
モノマーを吸い込ませた筆を、筆先のみ、軽くパウダーにつけます。
すると筆先にミクスチャーができあがります。
適度な硬さのミクスチャーでないと、きれいな3Dアートができないため、このあとの「上手に作るコツ」をよく確認しながらミクスチャーを作ってくださいね。
ミクスチャーが上手に作れなかった場合は、すぐにキッチンペーパーにミクスチャーを付けて、筆先でミクスチャーが固まることを防ぎます。
時間がたつとミクスチャーが固まってしまうため、気を付けてくださいね。
固まったミクスチャーがついた筆では、上手な3Dアートが作れません。
ミクスチャーが固まる前に花びらを作ります。
この時、厚さを薄く、筆先で押す感覚で花びらを広げ、形を作っていきます。
このような花びらを5枚作ります。
花びら5枚分の等間隔を意識してください。
また中央部分は少し開けておきましょう。
花びらができて、もしスペースが空いているようなら、葉っぱも作ると可愛いですよ。
この時、グリーン系のカラーパウダーで葉っぱを作ると、よりリアリティーが出ますね。
花びらの中心は、ラインストーンを置く、もしくは小さなミクスチャーを作ってのせてもいいでしょう。
「2.スポンジファイルでサンディング」の工程を省いているのなら、ジェルコートはしなくても構いません。
しかし、ジェルの表面はツルツルです。
そのツルっとしたジェルの表面にアクリルの3Dアートはなかなか密着にくく、ジェルコートをせずにいると、「知らないうちに花びらが取れていた」ということになります。
かなり高い確率で3Dアートはポロっと取れてしまうので、ジェルコートをぜひおすすめします。
ジェルコートは細かい部分も埋め込むように、隙間が空くことなく、塗布してください。
上手に3Dアートを作るコツ
3Dアートをきれいに作るコツはズバリ、「ミクスチャー」です。
柔らかすぎてもいけませんし、固すぎても上手にアートが作れません。
モノマーを筆に含ませすぎると、柔らかすぎるミクスチャーとなってしまい、爪の上でミクスチャーが流れてしまいます。
いまにも筆先から滴り落ちそうなミスチャーはNGです!
逆に、モノマーが少なすぎる固いミクスチャーは形を形成する前に固まってしまいます。
パウダーが毛羽だっているミクスチャーは固すぎる証拠です。
ちょうどいい固さのミクスチャーは、つるんとした表面でありながら、きれいなボールが出きている状態ですよ。
また、3Dアートを形成する際、厚さをあまり厚くしないことも上手にアートを作るコツです。
厚すぎると、ぼてっとしたフォルムになってしてしまい、花びらに動きがでにくくなってしまいます。
きれいなお花を作る練習をアルミホイル上で数回おこなってから、爪につけるといいですよ。
3Dアートネイルを作るうえでの注意事項
注意すべき点はこの2つになります。
- 作成中の空気の換気
- モノマー・アクリルパウダーの取り扱いに注意
モノマーは化学薬品なので、かなりの刺激臭があります。
必ず空気の換気をしながら行いましょう。
小さなお子さんやペットがいる部屋では扱わないほうが無難です。
また、モノマーやアクリルパウダーの取り扱いには十分に注意してください。
プラスチック製品やシリコン、布製品などに付着すると変色や劣化がはじまります。
モノマーは必ずガラス・陶器の容器で扱うこと、アクリルパウダーはほかの容器に入れ替えないこと、肌に触れないことに気を付けましょう。
3Dアートネイルの参考デザイン
インスタで見かけた素敵な3Dアートネイルをご紹介します。
デザインや色合いなど参考にしてみてくださいね。
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3Dアートネイルで立体感あるネイルアートを楽しんで
3Dアートはどんな形でも作ることができます。
自分だけのネイルアートが楽しめるんですね。
ぜひとも適切な固さのミクスチャーをつくって、いろいろなアートを作成して下さい!
オリジナルのネイルアートの世界を広げましょう!